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「抱っこ」は、赤ちゃんの“体と心の土台”を育てる時間

「抱っこ」は、赤ちゃんの“体と心の土台”を育てる時間

「抱っこ」は、赤ちゃんの“体と心の土台”を育てる時間

赤ちゃんが生まれると毎日のように抱っこをします。

 

泣いたとき。

眠るとき。

安心したいとき。

 

赤ちゃんを抱っこしていると、

 

「この抱き方で合っているのかな?」
「もっと上手に抱っこしないといけないのかな?」
「泣き止まないのは私の抱っこが悪いのかな?」

 

そんな不安を感じたことがある方もいるかもしれません。

 

毎日の抱っこは当たり前のように行っていることですが、実は赤ちゃんにとって、とても大切な意味を持つ時間です。

 

抱っこは単に泣き止ませたり、あやしたりするためだけのものではありません。

 

赤ちゃんの体の発達を支え、安心感を育み、人とのつながりを感じるための大切な関わりでもあるのです。

 

 

赤ちゃんはまだ自分の身体を支えられない

 

大人は無意識に頭や体を支え、姿勢を保っています。

 

しかし、生まれたばかりの赤ちゃんはまだ身体をうまくコントロールすることができません。

 

発達の中で、

 

・首すわり
・寝返り
・はいはい
・お座り
・つかまり立ち
・歩行

 

といった経験を重ねながら、少しずつ自分の身体を支える力を育てていきます。

 

そして身体を支える力が育つことで、

 

・呼吸がしやすくなる
・身体を動かしやすくなる
・周囲の環境に興味を向けやすくなる
・人との関わりが広がる

 

など、さまざまな発達の土台が作られていきます。

 

一方で、身体を支える力がまだ十分でない時期は、姿勢を保つだけでも大きなエネルギーを使います。

 

そのため、

 

・些細な刺激で泣きやすい
・身体が緊張しやすい
・リラックスしづらい
・抱っこで反り返る

 

といった様子が見られることもあります。

 

もちろん原因は一つではありませんが、赤ちゃんは毎日一生懸命に身体を使いながら成長しているのです。

 

抱っこは「安心できる姿勢」を作る時間

 

赤ちゃんがお腹の中にいた頃は、身体を丸めた姿勢で過ごしていました。

 

そのため、生まれた後も身体が安心してまとまりやすい姿勢を好むことがあります。

 

抱っこの時に大切なのは、赤ちゃんが安心して身を委ねられることです。

 

身体が包まれるような感覚や、抱っこしてくれる人の体温、呼吸、心臓の音。

 

そうしたものが赤ちゃんに安心感を与えてくれます。

 

「うちの子は反るけど大丈夫かな?」

 

と不安になることもあるかもしれません。

 

でも、はじめは反っていても大丈夫です。

 

反り返りが強い赤ちゃんは少なくありませんし、赤ちゃんにはそれぞれ個性があります。

 

大切なのは、最初からきれいな姿勢を目指すことではありません。

 

抱っこする人の胸に身体を近づけたり、足を曲げやすい姿勢を作ったりしながら、赤ちゃんが安心できる位置を探してみてください。

 

毎日の抱っこの中で安心感を積み重ねることで、身体の力が抜けやすくなることがあります。

 

赤ちゃんが安心して身体を預けられるようになると、自分の手足を動かす余裕が生まれ、さまざまな動きを経験するきっかけにあることがあります。

 

「上手に丸くしなきゃ」ではなく、おなかの中での姿勢を想像しつつ、

 

「この子が少しでも安心できるかな?」

 

そんな気持ちで関わってみてください。

 

抱っこは姿勢を整えるためというより、

 

「赤ちゃんに安心を伝える大切な時間のひとつ。」

 

なのかもしれません。

 

また、お母さん自身が楽に抱けているかを感じてみてください。

 

お母さんが楽に抱けると、自然と表情や声に余裕が生まれます。

 

その安心感は、きっと赤ちゃんにも伝わっていきます。

 

赤ちゃんの安心と同じくらい、抱っこする人の安心も大切です。

 

心の土台も抱っこで育つ

 

抱っこで育つのは身体だけではありません。

 

赤ちゃんは抱っこを通して、

 

「守られている」
「大丈夫だよ」
「安心していいんだよ」

 

という感覚を積み重ねています。

 

こうした経験は、ボンディング(親子の情緒的な結びつき)やアタッチメント(愛着形成)にもつながる大切な関わりです。

 

また、抱っこやスキンシップによって分泌されるオキシトシンは、「幸せホルモン」と呼ばれることもあります。

 

赤ちゃんだけでなく、抱っこをするお母さんやお父さんの心にも良い影響を与えると考えられています。

 

ただ、子育て中は睡眠不足や疲労、体の痛み、孤独感などが重なりやすい時期でもあります。

 

毎日頑張っている中で、

 

「ちゃんと抱っこしなきゃ」
「もっと頑張らなきゃ」

 

と思い続けるのは、とても大変なことです。

 

だからこそ、お母さんやお父さん自身が安心できることも大切です。

 

誰かに話を聞いてもらうこと。

少し休むこと。

頼れる人に頼ること。

 

それもまた、赤ちゃんとの安心できる関係づくりにつながっていきます。

 

抱っこが伝えているもの

 

赤ちゃんは抱っこを通して、

 

安心したり、
落ち着いたり、
人とのつながりを感じたりしています。

 

でも、それは何も「たくさん抱っこしなければならない」という意味ではありません。

 

疲れた時は休んでも、家族に頼っても大丈夫です。

 

ベッドで隣に寝転びながら声をかける時間も、手を握る時間も、赤ちゃんにとっては大切な関わりです。

 

「ちゃんとできているかな」よりも、

 

「今日も一緒に過ごせたな」

 

そんなふうに思ってもらえたら嬉しいです。

 

もし、

 

「抱っこしても反り返る」
「向きぐせが気になる」

 

など、赤ちゃんの身体について気になることがあれば、一人で抱え込まずにかかりつけ医や地域の専門家に相談してみてください。

 

赤ちゃんが安心して過ごせること。

 

そして、お母さんやお父さんも安心して子育てできること。

 

その両方が大切なのです。