【開催報告】特別講師の先生をお招きし、保護者・支援者向けのセミナーを開催しました
特別講師をお招きしました
今回、特別講師として天岸愛子先生をお招きし、2日間にわたって、
地域の先生方や保護者の皆さま、支援者の皆さまと学び、交流する機会を設けました。
天岸先生は、これまで
発達に特性のあるお子さんや、偏食・かんしゃくなど
さまざまな困りごとを抱えるお子さん、
ご家族と長く関わってこられた先生です。
私たち訪問看護ステーションSimple.も、日々の支援の中で悩んだときには相談させていただいており、
いつもたくさんのことを学ばせていただいています。
今回は、
・幼稚園の先生方への訪問看護Simple.のご紹介
・地域の保護者の方向けのセミナー
・現在ご利用いただいている親御さん、支援者の方向けのセミナー
と、それぞれお立場で内容を変えながら、2日間にわたってお話しする機会をいただきました。
幼稚園の先生方へ、Simple.についてお話ししました
先生方にとって、私たちのようにお子さんやご家族に関わる訪問看護はこれまであまり馴染みがなく、
「実際にどのような支援をしているのか知りたい」
とお声をいただいたことから、
今回このような機会を設けていただきました。
当日は、当ステーションが始まった経緯、訪問看護の中で大切にしていること、
実際の訪問ではどのようにお子さんやご家族と関わっているのかなど、日々の活動についてお話ししました。
私たちにとっても、普段園で子どもたちと関わっている先生方に、
訪問看護の実際を知っていただけたこと、
私たちも先生方から保育の実際を聞けたことはとても貴重な機会となりました。
お子さんやご家族を支えていくためには、訪問看護だけでできることには限りがあります。
園でのお子さんの様子を知る先生方と、ご家庭でのお子さんの様子を知る私たちが、
それぞれの立場から情報を共有し、必要なときに協力し合える関係をつくっていくことが大切だと考えています。
今回の時間が、お互いの役割や活動を知り、これから一緒にお子さんやご家族を支えていくための
第一歩になったように感じています。
保護者の皆様を対象としたセミナー・個別相談
2日目の午前は、地域の保護者の皆さまを対象としたセミナーを開催し、4組の親御さんにご参加いただきました。
まずは、日頃の子育ての中でどのようなことに困っているのか、一人ひとりのお話を伺うところからスタートしました。
その中でも多く聞かれたのが「偏食」についてのお悩みでした。
そこで、天岸先生から偏食についてお話しいただき、
「なぜ食べられないのか」
「偏食に取り組む前に必要なことは何か」など、
子どもの様子を捉えるための考え方を学びました。
講義の後には個別相談の時間を設け、それぞれのご家庭で感じている具体的な困りごとについて、
より詳しくお話を伺いました。
一つひとつお話をしていく中で、
「今、何に困っているのか」が少しずつ整理されたり、
これまでのお子さんの変化を振り返ることで、改めて成長を感じられたりする親御さんの姿もありました。
私たちにとっても、
親御さんが日々どのようなことに悩み、どのような思いでお子さんと向き合っているのか、
より個別的で具体的な声を聞かせていただく貴重な機会となりました。
ご利用中の保護者様、地域の支援者様を対象としたセミナー
午後は、現在当ステーションをご利用いただいている2組の親御さんと、
日頃からお子さんたちと関わっている支援者の方1名にご参加いただきました。
午前のセミナーと同様に、偏食について悩まれているご家庭が多かったことから、
まずは天岸先生より偏食についてお話しいただきました。
その後は個別にお話を伺う時間を設け、
「普段どのようなものを食べているのか」
「どのくらいの量を食べているのか」
「どのような環境で食事をしているのか」
といった現在の食事の様子だけでなく、ご家庭でこれまで取り組んできたことや、
現在に至るまでの経緯についても一つひとつ確認していきました。
お話しいただいた内容をもとに、
天岸先生からそれぞれのお子さんやご家庭の状況に合わせた具体的なアドバイスがありました。
また、食事だけでなく身体の面からも考えられるよう、
木村代表から姿勢について、ご家庭でも取り入れられる関わり方をお伝えしました。
今回の個別相談では、「今日から家庭でできること」だけでなく、
今後の見通しについても一緒に整理することができました。
親御さんにとって今後の関わり方を考えるきっかけとなっただけでなく、
私たちスタッフにとっても、
これからの訪問の中で何を大切にし、どのように支援していくのか、
今後の見通しを考える貴重な機会となりました。
今回のセミナーや交流を通して
今回の2日間を通して改めて感じたのは、ひとつの困りごとに対しても、
さまざまな角度から考えていくことの大切さです。
例えば「偏食」というひとつの悩みでも、食事の内容や環境だけでなく、
お子さんの発達やこれまでの経過、身体の状態、ご家庭での関わりなど、
いろいろな視点から見ていくことで、その子に合った関わり方が見えてくることがあります。
だからこそ、ひとつの職種やひとつの場所だけで支えるのではなく、
それぞれの専門性を持った多職種がつながり、
同じお子さんやご家族について一緒に考えていくことが大切だと感じました。
そして、支援の対象は子どもだけではありません。
毎日一番近くでお子さんと向き合っているご家族も、
悩んだり、
迷ったり、
「これでいいのかな」と不安になったりすることがあります。
そんなときに解決策を一方的にお伝えするのではなく、
今困っていることを一緒に整理し、
できることを一緒に考え、
お子さんの変化や成長を一緒に見守っていく。
私たちは、そんな「伴走する支援」をこれからも大切にしていきたいと思います。
子どもも、親御さんも、困ったときに一人にしない。
そして、私たちだけではなく、園や学校、医療・福祉など地域のさまざまな方とつながりながら、
お子さんとご家族を一緒に支えていく。
今回の2日間で得た学びやつながりを、これからの日々の訪問や支援にしっかりとつなげていきたいと思います。
天岸先生をはじめ、ご参加いただいた皆さま、今回このような機会を設けてくださった皆さま、本当にありがとうございました。