好き嫌いだけじゃない?子どもの偏食について考えてみませんか
「好き嫌いが多くて困っています。」
訪問看護で保護者の方から、偏食について相談を受けることがあります。
食事は毎日のことだからこそ、「このままで大丈夫かな」「栄養は足りているかな」と、不安になる方も少なくありません。
偏食と聞くと、「好き嫌い」と考えられることもありますが、その背景にはさまざまな理由が隠れていることがあります。
今回は、子どもの偏食について、一緒に考えてみたいと思います。
偏食には、さまざまな理由があります
偏食の理由は、一つではありません。
例えば、
・成長過程でみられる好き嫌い
・初めての食べ物への不安
・その日の体調や気分
・食欲の波
・食べ物のにおいや食感、温度などへの苦手さ
・発達特性や感覚の特徴
など、さまざまな要因が関係していることがあります。
特に、発達特性のあるお子さんでは、感覚の特徴などが食べ方に影響している場合もあります。
一方で、偏食があるからといって、発達障がいがあるというわけではありません。
子ども一人ひとりに個性があるように、食べ方にもそれぞれ違いがあります。
だからこそ、「どうして食べないの?」ではなく、「何が食べにくいのかな?」という視点で見ていくことが大切です。
「食べられない理由」があるのかもしれません
例えば、
「においが苦手」
「特定の食感が苦手」
「色が混ざっている料理に抵抗がある」
「初めて見る食べ物は不安になる」
大人から見ると小さなことでも、その子にとっては大きなハードルになっていることがあります。
そのため、「食べなさい」と促す前に、その子が何に困っているのかを知ることが、支援の第一歩になることもあります。
無理に食べさせることが、逆効果になることもあります
「一口だけ食べてみよう。」
「頑張れば食べられるよ。」
励ますつもりの言葉でも、お子さんによっては大きなプレッシャーになってしまうことがあります。
もちろん、栄養をとることはとても大切です。
しかし、無理に食べる経験が積み重なることで、「食事=嫌な時間」と感じるようになってしまう場合もあります。
だからこそ私たちは、「どうしたら食べられるか」だけでなく、**「どうしたら安心して食事の時間を過ごせるか」**ということも大切にしています。
保護者だけで抱え込まないでください
偏食は、「食べられる・食べられない」だけでは考えられないことがあります。
その子には、その子なりの理由があるかもしれません。
そして、毎日の食事だからこそ、保護者の方も疲れたり、不安になったりすることがあります。
一人で抱え込まず、小児科医や管理栄養士、言語聴覚士(ST)、作業療法士(OT)、訪問看護など、必要に応じて専門職に相談してみてください。
お子さんだけでなく、ご家族も安心して食事の時間を過ごせるよう、一緒に考えていくことが大切だと私たちは考えています。
お知らせ
来月、子どもの偏食についても扱うセミナーを開催する予定です。
「偏食にはどんな理由があるの?」「家庭ではどんな関わり方ができる?」など、日頃の悩みを一緒に考えられる内容を予定しています。
詳細はホームページやInstagramでお知らせしますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。