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ASD(自閉スペクトラム症)の特徴とは?困りやすい場面と関わり方について

ASD(自閉スペクトラム症)の特徴とは?困りやすい場面と関わり方について

「友達との関わりがうまくいかない」
「予定が変わると強く嫌がる」
「学校では頑張っているのに、家ではぐったりしている」

 

お子さんのそんな姿を見て、どう関わればよいのか悩んでいる保護者の方もいるかもしれません。

 

ASD(自閉スペクトラム症)は、生まれつきの発達特性のひとつです。

 

最近では広く知られるようになりましたが、「ASDとはどんなものなのか」「どのように理解したらよいのか」と迷うことも少なくありません。

 

また、同じASDという診断名であっても、得意なことや苦手なこと、困りごとの現れ方は一人ひとり異なります。

だからこそ、「ASDだからこうだ」と決めつけるのではなく、その子自身の特徴を理解していくことが大切です。

 

今回は、ASDのお子さんによく見られる特性と、私たちが大切にしている関わり方についてお伝えします。

ASDの特性とは?

ASDのお子さんと関わっていると、

 

「どうしてそこまで嫌がるんだろう」
「どうして同じことを何度も聞くんだろう」

 

と感じる場面があります。

 

ですが、お子さん自身も好きで困っているわけではありません。

 

周囲からは見えにくい”感じ方の違い”や”理解の仕方の違い”が背景にあることがあります。

人との関わり方に特徴がある

友達と仲良くしたい気持ちはあるのに、なぜかすれ違ってしまう。

 

そんな経験をしているお子さんもいます。

 

相手の気持ちや意図を読み取ることが難しかったり、距離感が分かりにくかったりすることで、人間関係に悩むことがあります。

本人に悪気はなくても、周囲との認識の違いからトラブルになってしまうこともあります。

コミュニケーションに特徴がある

言葉の受け取り方に特徴が見られることもあります。

 

例えば、

 

「あとでね」
「ちょっと待ってね」

 

という言葉に対して、

 

「あとでっていつ?」
「どのくらい待つの?」

 

と不安になることがあります。

 

これは理解力の問題ではなく、曖昧な表現よりも具体的な説明の方が理解しやすいという特性によるものです。

こだわりやルーティンを大切にする

決まった順番や予定を大切にするお子さんもいます。

 

急な予定変更や慣れない環境に強い不安を感じることもあります。

 

周囲からは「こだわりが強い」と見えることがありますが、本人にとっては安心して過ごすための方法である場合も少なくありません。

感覚の特徴がある

音や光、人混み、服のタグなどに強い不快感を感じるお子さんもいます。

 

反対に、痛みや疲れに気づきにくいお子さんもいます。

 

周囲からは見えにくい部分ですが、学校生活や日常生活に大きく影響していることがあります。

ASDの子どもが困りやすい場面

ASDの特性そのものが問題なのではなく、環境との組み合わせによって困りごとが生じることがあります。

 

例えば、

 

・予定変更が続いて不安になる

・集団活動で何をしたらよいか分からない

・友達とのやり取りですれ違う

・曖昧な指示が理解しづらい

・刺激の多い環境で疲れてしまう

 

といった場面です。

 

その結果、

 

学校から帰ると疲れ切っていたり、
家で癇癪が増えたり、
何もしたくなくなったりすることがあります。

 

保護者の方の中には、

 

「学校では大丈夫と言われるのに、家では全然違う」

 

と戸惑う方もいます。

 

ですが、家庭だからこそ見せている姿もあります。

 

頑張ってきた疲れや緊張が、安心できる場所で表れているのかもしれません。

私たちが大切にしている関わり方

私たちは、お子さんの行動だけを見るのではなく、その背景に目を向けることを大切にしています。

 

「なぜできないのだろう」

 

ではなく、

 

「何が難しいのだろう」
「どんな理由があるのだろう」

 

と考えることです。

 

同じ行動に見えても、その背景は一人ひとり違います。

 

不安が強いのかもしれません。

 

感覚的につらいのかもしれません。

 

うまく言葉にできないだけかもしれません。

 

だからこそ、まずはその子自身を知ることから始めたいと考えています。

 

また、お子さんだけでなく、ご家族のお話を伺うことも大切にしています。

 

ASDのお子さんを育てる中で、

 

「どう関わればいいのか分からない」
「この対応で合っているのかな」

 

と悩むことは少なくありません。

 

保護者の方もまた、日々たくさんのことを考えながら頑張っています。

 

私たちは、ご家庭での様子を一緒に見ながら、

 

どんな時に安心できるのか

・どんな場面で困りやすいのか

・どんな関わりが合いそうか

 

を一緒に考えていきます。

 

学校や医療機関、療育機関、相談支援専門員などと連携しながら、お子さんとご家族を支えていくことも大切にしています。

最後に

ASDは「治すもの」というよりも、その子らしさを理解しながら付き合っていく特性のひとつです。

 

苦手なことだけに目を向けるのではなく、得意なことや好きなことにも目を向けながら、その子らしく生活できる方法を見つけていくことが大切だと考えています。

 

もし今、

 

「どう関わればいいか分からない」
「家庭での対応に悩んでいる」
「誰に相談したらいいか分からない」

 

そんなお気持ちがあれば、一人で抱え込む必要はありません。

 

お子さんだけでなく、ご家族も安心して過ごせる方法を、さまざまな支援者と一緒に考えていけたらと思います。🌿